2010年7月1日木曜日

case:2

丸顔に黒に近い栗色の巻き毛。

二重の目でその上下はほとんど平行になっていて、そんな目の形の人特有の目力に、ヘレナのラッシュクイーンで黒い粉砂糖まぶしたみたいなたっぷり睫毛。
まぶたには必ずラメでギラギラ。

そんなきれいめだけど角度によっちゃファニーな感じに見える頭部で、服装は薄いピンクだったり水色だったりパールがついていたりで絶対膝丈のスカート、シンシアローリー。

今日空いてるぅ?
っていう誘いに乗って会いにいくと、
貴女に会えて今夜は最高よぉ!っていうテンション(実際近いこと言ったりする)で迎えてくれてちょっと愛しい、自分が大好きな女。

会って話すときは昼のカフェでも居酒屋でもいつも似たような感じのこと。
自分のことを大切にしてくれない、とか、相手の奥さんがめんどくさくて、とかいう不満を軽く吐き出す。
マクドナルドの新商品まじまずいんですけどぉー!くらいの軽さ。

ま、それは当然の如く毎回違う相手の話なんだけど、違うのは私が知りもしない相手の名前だけ。

私が感じるのは、そんな風に不遇っぽくてもちっとも気にしてなくて、とにかく自分の好きにやってるのよぉっていうポーズをとりながらどぎついラメでギラギラしてる自分が一番好きなんだな、っていうこと。

そんな自分大好きな女とたまに会ってくだらない話するの、嫌いじゃない。