2010年6月30日水曜日

case:1

小柄で黒くて腰まである長い髪。
いかにも愛玩動物みたいなにゃーにゃーいう声にほんの少しかかったアルコールと煙草の膜。
整った顔。(特に、主張しすぎない二重の目とぽてっとした唇のバランスは絶妙、だと思う)

適当にまとめると、可愛さの中に妙なエロさがある。そしてそのバランスはくるくる入れかわる。

そんな感覚を与えてくる彼女はセックスをしない。
正しくいうと、セックス「できない」。

挿入が気持ち悪くて具合が悪くなってしまうそうな。
吐き気がして、実際にはいちゃうんだって。

好きになってもセックスできないっていうのは不便だよ。とか。

とりあえず手と口どっちがいい?ってきくけど。とか。

そんな話をききながら、狭い店のカウンターで彼女にすすめられるがままに我が体内にはアルコール、アルコール、アルコール。

彼女はにかにか笑いながら私にチュウ。
かちゃかちゃかちゃって口内でピアスが触れ合って。
酩酊した頭で金属の味ってこんなんだっけ?とかぼんやり思ったりした。

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